第2章 どうやって積んだらいいの? 〜積載編〜
1. 3つのルール…すべては安全のために!
難しそうに見える積載にもコツがあります。安全に目的地にたどり着くための3つの基本をマスターすれば、大きな荷物をビシッと積んで颯爽とバイクを走らせる、カッコイイ女子キャンパーも夢じゃない!
車重のあるバイクでも重心が低い位置にあると、あまり重さを感じずにフラつくことなく取り回すことができますよね。荷物を積むときも、重いものから順に積んでいくと重心を低く抑えることができ、フラつきを抑えることができます。 |
積み荷はライダーと一緒に、たくさんの風と振動を受けて現地まで運ばれます。「落ちなければいいや」と雑にまとめた荷物は、走行中にずり落ちてマフラーと接触して熱で溶けるなどのトラブルのもとになりかねません。重量・体積ともに左右対称になるように積んで、ツーリングネットやストレッチコードを使ってしっかりとバイクに固定しましょう。 |
なるべく低重心になるように積んでしっかり固定すれば、載せられるだけ載せていいというものでもありません。安全な走行を妨げるほどの積み荷は「過積載」といって道路交通法違反になります。安全な積載の目安として定義を覚えておきましょう。
●普通自動二輪、大型自動二輪の場合
【重さ】
60kgまで
【大きさ】
長さ:シートor荷台(※4)+30cmまで
幅:シートor荷台+30cmまで
高さ:地上から2mまで
【位置】
シートor荷台+前後30cm、左右15cm
※4「道路交通法」(第二十二条第一号)では「乗車装置又は積載装置」と記されており、何を持って積載装置と見なすかなど明確な指定はありませんので、良識の範囲内で調整しましょう。 |
2. 積載のためのアイテム
(C)GOLDWIN
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かさばるキャンプ道具や着替えもドシドシ入れてしまえる大容量のダッフルバッグやシートバッグは防水性のあるものを選べば走行中だけでなくキャンプ中の急な雨にも安心です。 |
(C)TANAX
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テントなどバッグに入りきらないものや、すぐに取り出したい雨具など、いくつかの荷物を積み重ねて固定したいとき、これひとつでいっぺんに覆うことができます。ネットの中で荷物が崩れてしまわないようにしっかりテンションをかけて使います。広くカバーできる大きなサイズを選びましょう。 |
(C)ROKstraps
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対になった荷造り用の紐を使って荷物を固定します。ネットに比べてよりしっかりと荷物を固定できるので、ずれる心配が少なく、見た目もスッキリとまとまる方法です。ネットと併用するとさらに安心。最近はシートに固定するためのベルトがあらかじめ備わったバッグもあります。 |
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ライフスタイルエッセイスト 小林 夕里子(コバユリ)
執筆、イベント・メディア出演などを通じてオートバイのある暮らしの喜びを女性の視点から発信しています。アウトドア×モーターサイクルブランド「nomadica」をプロデュース、キャンプイベントやワークショップなど、女性とビギナーにやさしい癒し系のアクティビティーと、オリジナルアイテムを展開しています。日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。日本キャンプ協会認定キャンプインストラクター。
nomadica
//nomadica.me/ |
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nomadica ノマディカ
余暇のひとときを、もっと"active & natural" に。
『ノマディカ(nomadica)』は、モンゴルの大草原で暮らす遊牧民(nomad)の、たくましくてしなやかな姿にインスパイアされて生まれました。自然を愛し、ときにその厳しさと対峙しながら、アクティブに、ナチュラルに、馬と旅を続ける彼らの姿は、四季を愛しみ、ときに雨に打たれながらも、オートバイで走り回ることを楽しむライダーの姿と重なります。
「オートバイで自然の中へと出かけること、太陽の下で遊ぶこと、人とつながっていくことを、もっともっと楽しみたい!」
ライフスタイルエッセイスト小林夕里子の、そんな願いから生まれた『ノマディカ』は、ライダーが発信するアウトドアブランドです。”アクティブ&ナチュラル”をコンセプトに、女性やバイクビギナーでも安心して、自分らしく、新しい世界へ扉を次々に開けていけるような、アウトドアアイテムおよびアクティビティーを展開しています。 |
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